Japanese
English
症例
先天性短食道の1例
A Case of Congenital Short Esophagus
藤田 吉四郎
1
,
藤森 義蔵
1
Kichishiuro FUJITA
1
1東大医学部木本外科教室
1Department of surgery school of Medicine Tokyo University
pp.1219-1222
発行日 1959年11月20日
Published Date 1959/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202496
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1.緒言
いわゆる短食道胸胃の記載は1836年Bright5)の剖検例に始まり,1916年Bailey3)によつて,"thoracic stomach"として明瞭に概念づけられた.爾来海外では多数の報告があるが本邦においては未だ甚だ少い.短食道胸胃の成因に関しては奇形説(Clerf6)等),滑脱ヘルニアからの二次的変化にすぎないとする説(Allison1)等)があつて定見はないようであるが最近本教室で先天性と思われる短食道胸胃の1例を経験したのでその概要を報告する.
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