Japanese
English
症例
高齢者に見られた敗血症性化膿性心嚢炎の1手術治験例
Surgical Experience of Septic and Suppurative Pericarditis
金梅 尚洽
1
Shyoko KANAUMI
1
1尾竹橋病院
1Otakebashi Hospital
pp.989-992
発行日 1959年9月20日
Published Date 1959/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202470
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以前は急性化膿性心嚢炎で死亡するのは必ずしも稀なことではなかつた.Smith,WilliusによるMayo Clinicの資料では総解剖例8,912人のうち77人の死因が本症によるものである.最近は早期診断と化学療法の進歩により死亡者はかなり減つた1)2)3)4)5)6)7)8)9)10)11).Whiteによれば化学的療法の下に直ちに外科的処置を加えなければ多くの場合死命的となると云いとくに急性圧縮性心嚢炎症状を呈した場合には直ちに膿を吸引しなければ危険だと云う.私は敗血症に続発したぶどう球菌性心膿性心嚢炎のためにいわゆる心臓タンポン症状,急性圧縮性心嚢炎症状を呈した1例に外科的処置を加えて治癒した例を経験したので報告と考察を行つて見たい.
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