Japanese
English
綜説
術後Hepatargiaに関する研究
The Experiment upon Postoperative Hepatargia
八田 秋
1
,
石川 学
1
,
鈴木 和彥
1
,
田北 宗明
1
Osamu HATTA
1
,
Manabu ISHIKAWA
1
,
Kazuhiko SUZUKI
1
,
Muneaki TAKITA
1
1九大温泉治療学研究所外科
pp.465-473
発行日 1959年5月20日
Published Date 1959/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202385
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Ⅰ.緒言
術後のHepatargiaは外科医にとつて最も不愉快な合併症の一つである.即ちひとたび発症すれば,従来は之に対する抜本的療法はなく,手を拱くほかはなかつた.
現今といえどもなおHepatargiaの発生機作に関しては不明の点が多いが,PawlowのEck瘻による肉中毒説(1893),Mangioの肉中毒の本態に関するアンモニヤ中毒説1)(1934),Weil Mal-herbeのグルタミン酸によるアンモニヤ中毒の防止法の提唱(1950),更にWalscheの肝性昏睡に対するグルタミン酸の効果2)(1953)等の一連の研究により肝性脳障害と蛋白代謝異常の関係が示唆され,更にアミノ酸のDeaminationによつて生じたアンモニヤがHepatargia発症に重大な役割を演ずるであろうことが注目されるに至つた.
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