Japanese
English
症例
十二指腸壁内副膵の2例
Two Cases of Pancreas aberrata in Duodenal Wall
野崎 成典
1
,
相星 市郞
1
,
直島 康仁
1
,
守屋 万喜男
1
Shigenori NOZAKI
1
,
Ichiro AIBOSHI
1
,
Kojin NAOSHIMA
1
,
Makio MORIYA
1
1札幌医科大学外科学教室
1Department of Surgery, Sapporo Medical College
pp.959-961
発行日 1957年11月20日
Published Date 1957/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202082
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
緒言
副膵Pancreas aberrataとは,本来の位置に存する膵のほかに,膵組織,膵基質,または膵胚芽が見出されたばあいを意味し,Engel(1840)の例を嚆矢として以来しばしば散見するようになり,わが国においては,山極(1895)の報告に始まり,現在までに36例の報告がある.
わたしどもは十二指腸潰瘍の診断のもとに十二指腸壁の硬結をふくめて胃切除をおこない,病理組織学的にその硬結が副膵であることを確診した2例を経験したので報告する.
Copyright © 1957, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.