Japanese
English
症例
原発性大網膜炎症性腫瘍の1例
A case of Primary Inflammatory Tumor of Major Omentum
重森 仙藏
1
,
重藤 己壽夫
1
,
龍 亮
1
S. SHIGEMORI
1
,
M. SHIGETO
1
,
A. RYU
1
1福岡県社会保険田川病院
1TAGAWA Social Insurance Hospital
pp.441-443
発行日 1957年5月20日
Published Date 1957/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201995
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序言
腹腔内臓器の悪性腫瘍から続発的に大網膜に腫瘍を発生することは稀でないが,大網膜に原発する腫瘍は極めて稀である1).また大網膜に発生する炎症性腫瘍としてはSchnitzler,Braun,等の名を冠した腫瘍が知られているが,これらは既往の手術刺戟に関連し,旺盛な結合織の増殖に基因して発生するとされている1).われわれは臨床的に何等原因と考えられるものがなくて発生したと思われる.大網膜の炎症性腫瘍の1例を経験したのでこれを報告する.
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