Japanese
English
症例
脈無し病の1例—閉塞動脈の組織化学的檢索を中心に
A Case of the Pulseless Disease
神谷 喜作
1
,
今成 順一
1
,
水谷 忠男
1
,
山口 勇
1
,
黑岩 常泰
1
Kisaku KAMITANI
1
1名古屋大学医学部第一外科教室
1the 1st Department of Surgery, Nagoea University School of Medicine
pp.360-365
発行日 1957年4月20日
Published Date 1957/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201978
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嘗つて本症は高安氏病として,主に眼科領域で報告されていたが,清水教授が本症を命名し,詳細な検索を行つて以来,既に50余例の報告をみており,一方,ひとり本邦に特有で稀な疾患とされていたが,1952年Caccamise,1954年Tar—vellの報告があり,最近Davisも興味ある類似の1例を報告している.このように脈無し病に関する報告は,必ずしも稀ではないが,最近経験した本例に於て我々は,両側頸動脈球を剔出して,或程度症状を軽快させ,同時に両総頸動脈の閉塞部を切除し,組織化学的に精査し得たので報告する.
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