Japanese
English
症例
Methiocil長期過剩投与による甲状腺腫の1例について
A case of Goiter that was produced by overdoses Methiocil administration of long during
井坂 功
1
Isao ISAKA
1
1三重県立大学医学部第一外科教室
1Ⅰst. Surg. Depart. Mie University, Medical School
pp.37-39
発行日 1957年1月20日
Published Date 1957/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201921
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緒言
1928年Chesney,Clausenが長期間に亘り甘藍を家兎に投与して,甲状腺が肥大増殖する事を報告し,次で1941年Mackenzie,Mc Collum等により,抗甲状腺剤であるThiouracilにょる甲状腺腫の発生が立証されて以来,その報告は多数にのぼつて居り,最近に到りそれらの誘導体,例えばMethylthiouracil等の抗甲状腺剤を長期に亘り投与すると,甲状腺腫が発生する事が報告されて居るが,未だその成因機構の解明には疑義がある様である.
これらの甲状腺腫の成因に関連して,最近吾々の教室で経験したMethiocil長期過剰投与による甲状腺腫の1例と共にその説明の一助として,鼡にMethiocil投与実験を行い興味ある成績を得たので之に報告する.
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