Japanese
English
症例
胃ポリープの1手術例
One Case of Gastric Polyp
土屋 呂武
1
,
辻 秀男
1
,
井上 幹夫
2
,
竹島 新
2
Robu TSUCHIYA
1
,
Hideo TSUJI
1
,
Mikio INOUE
2
,
Arata TAKESHIMA
2
1九州大學醫學部第二外科學教室
2九州大學醫學部第三内科學教室
1IInd. Surg. Clinic, Medical Dep. of Kyusyu University
2IIIrd. Int. Clinic, Med. Dep. of Kyushu University
pp.24-27
発行日 1953年1月20日
Published Date 1953/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201173
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胃ポリープは比較的稀な疾患であつて,病理学者の統計によれば全剖檢例の0.05%乃至2.3%に之を見ると言う.而も本疾患はその大部分が何等著明な臨床症状を呈する事なく経過する爲に,臨床医家の診療の対象となる機会は更に少く,我國では今日までに報告された臨床例は20数例に過ぎない.又田宮氏によれば胃疾患診療全例七百数十例中0.5%に之を見たと言う.
然るに一方本疾患の臨床的意義に就て見ると,出血,幽門閉塞等の急性症状を来して直接生命に危險を及ぼす事があり,又殊に鏡檢上ポリープに癌性変化の認められる頻度は甚だ高く,Wechselmannの如きは本症の60.0%に惡性変化を認めたと報告している.
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