Japanese
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外科醫のノート
膀胱穿刺
Blasenpunktion
金子 榮壽
1
Eiju KANEKO
1
1慶應義塾大學醫學部皮泌科教室
1Medical Dept. Keio Gijuku Univ.
pp.546-547
発行日 1949年10月20日
Published Date 1949/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200546
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- Abstract 文献概要
尿道損傷のために,尿道からの排尿が不能であり,且つ尿道内にカテーテルの挿入が困難な場合の尿閉救急処置として,膀胱穿剌は先づ行わねばならぬものである.
尿道狹窄・前立腺肥大症・結石若くは異物の尿道内嵌入に因つても尿閉は起るが,尿道からのカテーテル挿入に種々便利な器械が考按され,又挿入手技に進歩の著しい現今では,膀胱穿剌を軽卒に行うことが戒められていて,泌尿科医は,その理由もなく,膀胱穿剌を行うことを恥辱とさえ考えている程である. 併し,その適應症に対しては,躊躇なく敢行すべきこと勿論である.
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