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食道切除成功例の術前術後竝に遠隔成績の血液像の變化に就て
小山 信一
1
1千葉醫科大學中山外科教室
pp.299-304
発行日 1948年8月20日
Published Date 1948/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200350
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1. 緒論
昭和21年中山教授が積極的自然治癒應用手術法を提唱し此度の食道手術に劃期的成功をおさめて以來既に滿2ケ年を經過して居るが,第1表に示す様に,その間食道切除成功例は本年4月15日までの調査に依れば25例で,良性狹窄切除7例惡性腫瘍切除18例内空腸移植に依る胃全剔出を合併したもの15例を數へて居るが,從來食道切除成功例は至つて少く,從つて之の系統的檢査の報告等も殆ど見られないのであるが,私は食道切除後の血液像の變化竝に多數例を詳細に亘り觀察した發表が無く,甲論乙駁尚論議の的となつて居る。胃全剔出を合併した症例の血液像の變化を多數例に就て系統的に,定期的に詳細に觀察する機曾を得,一定の興味ある結果を得たのでこ,れをこゝに發表し諸賢の御批判を仰ぐ次第である。
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