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マルファニール(Marfanil)の臨牀的研究
島田 信勝
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1慶應義塾大學醫學部外科學教室
pp.45-49
発行日 1947年9月20日
Published Date 1947/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200240
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今次大戰爭中ドイツ方面に於ては主として嫌氣性菌に對するマルファニールの研究が盛んに行はれてゐたことは御承知の通りであるが,吾々は最近理化學研究所作製のマルファニールに就て種々檢討を加へてゐるので其の一部の成績に就て述べやうと思ふ。
マルファニール(P-Sulfonamido benzylamin)は白色板状の結晶で無臭ではあるが苦味を有してゐる。吾々はその誘導體として水に容易に溶け易いP-Sulfonamido benzylamin hydrochloridと水に溶け難いP-Sulfonamido benzylamin-nap—hthalin disulfonsäure-salzの2種類を使用した。
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