Japanese
English
臨床報告
虫垂重積症をきたした虫垂子宮内膜症の1例
A case of appendiceal intussusceptions associated with endometriosis
赤坂 治枝
1
,
柴田 滋
1
,
内田 知顕
1
,
須藤 武道
1
,
成田 淳一
1
,
山中 祐治
1
Harue AKASAKA
1
1弘前市立病院外科
キーワード:
虫垂重積症
,
子宮内膜症
,
腸閉塞
Keyword:
虫垂重積症
,
子宮内膜症
,
腸閉塞
pp.1131-1135
発行日 2014年9月20日
Published Date 2014/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407105188
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要旨
症例は31歳,女性.約半年前からの腹部不快感,約2週間前からの下痢を主訴に来院した.大腸内視鏡検査で虫垂開口部に粘膜下腫瘍様の隆起を認め,CT,MRIでは右骨盤腔に腸管と境界不明瞭な腫瘤像を認めた.精査中に腸閉塞を発症し,虫垂腫瘍の術前診断のもと開腹手術を施行した.開腹すると盲腸内に硬い腫瘤を触知したため,盲腸腫瘍として右結腸切除術を施行した.摘出標本の肉眼所見で虫垂重積症と診断し,病理組織検査にて虫垂子宮内膜症が原因であると診断した.子宮内膜症は,様々な症状を呈し,月経周期との関連性がない場合もあるため診断に苦慮するが,閉経前女性の腹痛を診た際には鑑別診断の一つとすべきと考えられた.
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