FOCUS
胃癌に対する二次治療の現況
小寺 泰弘
1
Yasuhiro KODERA
1
1名古屋大学大学院医学系研究科消化器外科学
pp.78-82
発行日 2014年1月20日
Published Date 2014/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104912
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はじめに
切除不能,転移性胃癌に対しては患者の状態が不良でなければ化学療法を行うのが標準治療である.その目的は現状では延命,症状の緩和である.近年では想定以上の効果がみられることもあり,長期にわたりcomplete responseが得られる場合や,転移巣が消失して原発巣の切除の提案に至る場合もある.しかし,多くの場合に治癒には至らない以上,患者および家族にとっては可能な限りの延命が望ましい一方で,限られた生存期間中の生活の質も重要である.
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