新 病院建築・83
東北厚生年金病院の設計
清水 和行
1
Kazuyuki SHIMIZU
1
1山下設計(株)仙台支社
pp.977-981
発行日 1984年11月1日
Published Date 1984/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208457
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はじめに
「東北厚生年金病院」の名称は,昭和57年10月に全面的な移転新築が完了し,診療を開始した時からのものである.前身の病院は,昭和21年に健康保険病院として開設され,昭和48年に「社会保険宮城第一総合病院」となり,仙台駅の東口で診療を続けてきた.旧病院の施設の老朽化と交通事情の悪化に伴い,移転構想が計画され,新病院の基本構想に沿って建設が進められた.
新病院は,市中心部より8キロ程東側に寄った国道45号線沿いに位置し,仙台医療圏の中核病院として,特に市東部及び近隣市町村における高度医療を担うものとして位置づけられた.開院後,新病院の患者の70%近くが新しい地域からの患者ということで,密度の濃い医療を必要とする患者が多くなったということである.
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