Japanese
English
臨床報告
両側卵巣転移を伴う妊娠併存S状結腸癌の1例
A case of sigmoid colon cancer with bilateral ovarian metastasis during pregnancy
山下 公大
1
,
裏川 直樹
1
,
植田 康司
1
,
金光 聖哲
1
,
鈴木 知志
1
,
黒田 大介
1
Kimihiro YAMASHITA
1
1神戸大学大学院医学系研究科外科学講座食道胃腸外科学分野
キーワード:
大腸癌
,
妊娠
,
両側卵巣転移
Keyword:
大腸癌
,
妊娠
,
両側卵巣転移
pp.727-731
発行日 2012年5月20日
Published Date 2012/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104091
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要旨
症例は31歳,女性.自然妊娠成立後,妊娠24週目の健診で骨盤内腫瘤を指摘され,当院へ紹介され受診した.入院後精査にて,S状結腸癌,両側卵巣転移と診断された.妊娠30週まで待機し,帝王切開(1,132g男児,Apgar score 7/9)および両側卵巣摘出を行った.病理学的に腺癌の両側卵巣転移と診断された.出産後13日目に二期的にS状結腸切除術を施行した.診断は,S状結腸癌(Stage Ⅳ)であった.術後は母子ともに経過良好で退院となった.両側卵巣転移を伴う妊娠併存S状結腸癌の稀な症例を経験した.
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