Japanese
English
手術手技
単孔式腹腔鏡下胆囊摘出術における工夫―従来法との比較
Single-port vs. conventional laparoscopic cholecystectomy approaches and techniques
野島 広之
1
,
吉富 秀幸
1
,
細川 勇
1
,
木村 文夫
1
,
清水 宏明
1
,
宮崎 勝
1
Hiroyuki NOJIMA
1
1千葉大学大学院医学研究院臓器制御外科学
キーワード:
腹腔鏡下胆囊摘出術
,
single port surgery
Keyword:
腹腔鏡下胆囊摘出術
,
single port surgery
pp.1551-1554
発行日 2011年11月20日
Published Date 2011/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103850
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要旨
単孔式腹腔鏡下胆囊摘出術(単孔式-LC)には整容性の向上という利点がある一方で,4-port LC(従来法)と比較して術野展開および操作性において問題点がある.今回,手術手技の問題点の解決を試み,従来法と比較検討したので報告する.胆囊結石症および慢性胆囊炎に対して4-port LCを124例,単孔式-LCを15例施行した.年齢および創部痛において有意差を認め,創部痛については単孔式-LCに多く認めた.手術時間,開腹移行率,術後在院期間,合併症は有意差を認めなかった.単孔式-LCにおいて創部は目立たず整容性に優れていたが,創部痛を従来法と比較して多く認めたため,疼痛コントロールの対策が必要と考えられた.
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