Japanese
English
臨床報告
同時性食道胃早期重複癌に対しminimally invasive surgeryを行った1例
A case of early simultaneous esophageal/gastric cancer malignancy treated minimally invasively
松谷 毅
1
,
内田 英二
2
,
丸山 弘
1
,
松下 晃
1
,
松田 明久
1
,
笹島 耕二
1
Takeshi MATSUTANI
1
1日本医科大学多摩永山病院外科
2日本医科大学外科
キーワード:
食道胃重複癌
,
胸腔鏡下食道切除術
,
内視鏡的粘膜下層剝離術
Keyword:
食道胃重複癌
,
胸腔鏡下食道切除術
,
内視鏡的粘膜下層剝離術
pp.1445-1450
発行日 2010年10月20日
Published Date 2010/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103232
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要旨:患者は59歳,女性.主訴なし.上部消化管内視鏡検査で,食道多発表在癌と早期胃癌と診断した.CT検査では,リンパ節や遠隔臓器転移はなかった.胃前庭部の早期胃癌に対して内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)を施行した.病理組織検査では,高分化腺癌,M,切離断端陰性であった.PPI投与後,ESD後の胃粘膜欠損は軽度となり,腹臥位胸腔鏡下食道切除,腹腔鏡下胃管作成術を施行した.病理組織検査では,多発する異型上皮と表在癌(T1aN0M0)であった.術後合併症なく軽快,退院した.今回われわれは,同時性食道胃早期重複癌に対しminimally invasive surgeryの症例を経験したので報告する.
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