病院めぐり
鳥取生協病院外科
竹内 勤
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1鳥取生協病院外科
pp.1422
発行日 2010年10月20日
Published Date 2010/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103224
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当院は鳥取市の中心市街地の真ん中にあり,この地に住まう人々の安心・安全の砦として市民から大きな期待を受け,平成20年に10階建ての免震構造で新築オープンしました.鳥取県は最も人口が少ない県です.しかし,日本海に面しており,西部では大山,東部では日本一の鳥取砂丘と自然に恵まれた県でもあります.県の2次医療圏は東・中・西の3つに分かれており,県庁所在地である鳥取市は東部医療圏の中心ですが,近年の医療崩壊で隣の兵庫県北部をも一部カバーしています.
当院の設立は昭和26年で,当時,普段着のままでも診てもらえる病院が欲しいと言う願いから市民有志が医療生活協同組合を作って診療所を建てたのが始まりです.したがって,当院は元々は患者組合員が主役です.医療は,出資し,利用し,運営する生協組合員と医療の専門家である職員が協同して取り組むことを当たり前の理念として育み,また,医療にいかなる差別も認めないことをモットーに差額ベッド料の徴収を行わずに運営してきました.当院は設立9か月目に鳥取大火に遭遇して全焼しましたが,それに屈することなく再建されて今日に至っています.現在,総病床数は260床(一般急性期150床,回復期リハビリ病棟44床,障害者病棟50床,緩和ケア病棟16床)で,臨床6科で運営しています.医師26名,看護部236名の陣容です.
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