書評
安達洋祐(編)『外科の「常識」―素朴な疑問50』
武藤 徹一郎
1
1(財)癌研有明病院
pp.1600
発行日 2009年11月20日
Published Date 2009/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102882
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本書は『臨床外科』誌に連載され好評だった「外科の常識・非常識:人に聞けない素朴な疑問」に,番外編として12の設問を加えて一冊にまとめたものである.精選された設問と適切な解答のおかげで,小冊子ながら大変内容の濃い興味深い本に仕上がっている.内容に引かれて,しっかりと初めから終わりまで読まされるほど面白かった.
本書の第一の特色は執筆者が2名の例外(昭和38年卒1名と病理医1名)を除いて平成14年から昭和44年の間の卒業で,いずれも若く第一線で活躍している現役の外科医だということである.彼らが各設問に関する文献をよく調べて解答してくれているので,期せずして文献的知識を豊富にすることができる.
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