特集 できる!縫合・吻合
Ⅱ.組織別の縫合・吻合法
末梢神経の縫合
西浦 康正
1
Yasumasa NISHIURA
1
1筑波大学大学院人間総合科学研究科臨床医学系整形外科
pp.44-47
発行日 2009年10月22日
Published Date 2009/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102750
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はじめに
末梢神経が断裂すると,その遠位はWaller変性に陥るが,神経細胞の突起である近位断端内の軸索には再生能力があり,発芽(sprouting)が生じる.この再生軸索が遠位断端内に入って末梢効果器官と結合すれば断裂前の機能を回復することができる.有効な機能回復を得るためには,できるだけ早期に,より多くの再生軸索をできるだけ元の末梢効果器官に誘導することができるように両断端を縫合する必要がある.
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