Japanese
English
臨床研究
術後愁訴からみた小切開法による甲状腺手術の有用性について
Clinical significance of open minimal-incision thyroidectomy from the point of view of postoperative complaints
小笠原 豊
1
,
藤田 武郎
1
,
池田 宏国
1
,
高橋 三奈
1
,
平 成人
1
,
土井原 博義
1
Yutaka OGASAWARA
1
1岡山大学病院乳腺・内分泌外科
キーワード:
甲状腺
,
低侵襲手術
,
術後愁訴
Keyword:
甲状腺
,
低侵襲手術
,
術後愁訴
pp.229-233
発行日 2009年2月20日
Published Date 2009/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102476
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はじめに
甲状腺術後には,手術時の剝離操作,その後の癒着などが原因で,しびれ,つっぱり,飲み込みにくさなどの頸部愁訴を訴えられることがある1).これらの愁訴は日常生活においてあまり大きな障害とはならないため軽視されがちで,甲状腺術後愁訴に関する報告もあまりないのが現状である.しかし近年,低侵襲手術の普及とともに,患者の生活の質(QOL)に直結する術後愁訴に対する配慮もなされるようになってきた.今回,通常頸部襟状切開および小切開による甲状腺手術後の愁訴についてアンケート調査し,甲状腺術後愁訴について明らかにしたのち,術後愁訴からみた小切開法による甲状腺手術の有用性について検討した.
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