Japanese
English
特集 外科診療上知っておきたい新たな予後予測因子・スコア
〔非腫瘍性疾患における新たな予後予測因子〕
急性膵炎の重症化予測因子―Ranson, Glasgow score & APACHEⅡ score
The prognostic factors of severe acute pancreatitis: Ranson,Glasgow score & APACHEⅡ score
篠崎 広一郎
1
,
織田 成人
1
,
貞広 智仁
1
,
仲村 将高
1
,
平山 陽
1
,
安部 隆三
1
Koichiro SHINOZAKI
1
1千葉大学大学院医学研究院救急集中治療医学
キーワード:
急性膵炎
,
重症化予測因子
,
Ranson score
,
Glasgow score
,
APACHEⅡ score
Keyword:
急性膵炎
,
重症化予測因子
,
Ranson score
,
Glasgow score
,
APACHEⅡ score
pp.73-80
発行日 2009年1月20日
Published Date 2009/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102438
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:重症急性膵炎は厚生労働省難病対策事業の1つに取り上げられており,その対策が講じられてきた.わが国では2003年に厚生労働省の研究班と関連学会が合同でガイドラインを作成し,2007年に改訂第2版を出版している.このガイドラインでは厚生労働省の急性膵炎の重症度判定基準に従って急性膵炎の重症度判定を行うことを推奨している.このように,わが国では独自のガイドラインに則った重症化予測因子を用いている.本稿では,欧米諸国で主に用いられているRanson score,Glasgow score,acute physiology and chronic health evaluation(APACHE)Ⅱ scoreの有用性および今後の展望について解説し,また今後注目されると予想される新たな予後予測因子に関して紹介する.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.