Japanese
English
臨床研究
下肢急性血栓塞栓症患者の来院時CK(creatine kinase)値と予後に関する検討
Plasma creatine kinase on admission reflects the prognosis in acute limb thromboembolism patients
保科 克行
1
,
大島 哲
1
Katsuyuki HOSHINA
1
1東京都立府中病院外科
キーワード:
急性血栓塞栓症
,
下肢
,
creatine kinase(CK)
Keyword:
急性血栓塞栓症
,
下肢
,
creatine kinase(CK)
pp.977-982
発行日 2008年7月20日
Published Date 2008/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102200
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はじめに
急性下肢血栓塞栓症の治療についてはTransAtlantic Inter-Society Consensus(TASC)における分類とアルゴリズムが提示されているが1),現実には重症度の評価と迅速な治療法決定が困難であることが多い.全身状態や合併症の有無,社会的適応によって治療方針も大きく変わる.われわれが指標とする検査値のうちcreatine kinase(以下,CK)値は虚血の急性期反応を反映し,スクリーニング緊急検査項目に入っていることが多い.しかし,CK値は閉塞の時間経過や病態,心疾患の有無,筋量などによって大きく左右されるため,治療指針の参考程度にされているのも現状である.
本稿では,下肢急性血栓塞栓症患者の64症例を発症からの時間で比較し,体重で補正したCK値で予後を比較・検討した.
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