Japanese
English
臨床報告
虫垂憩室炎の1例
A case of appendiceal diverticulitis
柏木 伸一郎
1
,
寺岡 均
1
,
大平 豪
1
,
玉森 豊
1
,
新田 敦範
1
,
筑後 孝章
2
Shinichiro KASHIWAGI
1
1馬場記念病院外科
2近畿大学医学部病理学教室
キーワード:
虫垂憩室炎
,
急性虫垂炎
Keyword:
虫垂憩室炎
,
急性虫垂炎
pp.853-856
発行日 2008年6月20日
Published Date 2008/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102171
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はじめに
虫垂憩室炎は急性虫垂炎と臨床像の類似した比較的稀な疾患である1~3).虫垂憩室は注腸検査などで偶然みつかるケースを除き,術前診断は困難である4~7).また,穿孔率が高いため臨床的に問題となることが多いことより,欧米では無症状の憩室に対しても手術適応とする考えが主流である.
今回,われわれは急性虫垂炎の診断で手術を施行し,病理組織学的に虫垂憩室炎の診断に至った1例を経験したのでわが国における報告180例を集計し3~9),若干の文献的考察を加えて報告する.
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