特集 癌診療に役立つ最新データ2007-2008
Ⅲ.肺癌
肺癌の診断に関する最新のデータ
田中 司玄文
1
,
桑野 博行
1
Shigebumi TANAKA
1
1群馬大学大学院医学系研究科病態総合外科学
pp.81-86
発行日 2007年10月22日
Published Date 2007/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101888
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要旨:肺癌の予後向上には早期発見が重要であるが,検診には効果とコスト面で問題が残る.肺癌の治療は正確な病理診断と病期診断(staging)で治療方針が決まる.治療開始前における腫瘍の質的診断,および肺門・縦隔リンパ節の質的診断がきわめて重要である.画像診断における従来の胸部単純写真やCTにPETが加わることでsensitivityは上がるが,偽陽性も増える.縦隔リンパ節の低侵襲な検査としての超音波気管支鏡(EBUS-TBNA)に期待がかかる.
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