Japanese
English
臨床報告・1
鈍的腹部外傷による遅発性小腸狭窄を生じ穿孔性腹膜炎を呈した1例
A case of posttraumatic delayed small intestinal stenosis with panperitonitis following bowel perforation
丸山 晴司
1
,
森 恵美子
1
,
前田 貴司
1
,
松隈 哲人
1
,
松田 裕之
1
Seiji MARUYAMA
1
1独立行政法人国立病院機構福岡東医療センター外科
キーワード:
遅発性小腸狭窄
,
鈍的腹部外傷
,
穿孔性腹膜炎
Keyword:
遅発性小腸狭窄
,
鈍的腹部外傷
,
穿孔性腹膜炎
pp.969-974
発行日 2007年7月20日
Published Date 2007/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101739
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はじめに
腹部外傷による小腸損傷を呈した場合,小腸の破裂や断裂を伴う腹膜炎として一般的に受傷後早期に症状が出現する1~3).ごく稀に受傷後数日から数年を経過して小腸狭窄を発症する場合もあるが1~5),わが国ではこのような外傷性の遅発性小腸狭窄の報告例は少ない.
今回,われわれは鈍的腹部外傷から6か月が経過したのちに穿孔性腹膜炎を伴って発症した遅発性小腸狭窄に対し手術を施行した1例を経験したので,文献的考察を加え報告する.
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