Japanese
English
臨床報告 1
有茎性に膵外への巨大発育を示した膵漿液性囊胞腺腫の1例
A case of microcystic adenoma of the pancreas showing extrapancreatic gigantic developing
吉留 克英
1
,
角村 純一
1
,
岩瀬 和裕
1
,
藤田 繁雄
1
,
田中 智之
2
Yoshidome Katsuhide
1
1社会保険紀南綜合病院外科
2社会保険紀南綜合病院病理(現:堺市衛生研究所)
キーワード:
漿液性囊胞腺腫
,
膵外発育
,
有茎性
Keyword:
漿液性囊胞腺腫
,
膵外発育
,
有茎性
pp.259-262
発行日 2003年2月20日
Published Date 2003/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101346
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はじめに
1962年Campbellらは膵囊胞腺腫を病理形態学的に漿液性囊胞腺腫と粘液性囊胞腺腫に分類し1),1978年Compagnoらにより臨床上両者を独立した疾患として取り扱うことが提唱され,疾患概念が確立された2,3).以降,近年の画像診断の発達に伴い漿液性囊胞腺腫の報告例が増加しており,本邦において1994年水本により140例が集計報告されている4).筆者らは画像所見上膵囊胞腺腫の特徴的な像を呈していたが,膵との連続性が不明であり,術前確定診断が困難であった症例を経験したので報告する.
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