海外医療事情
ニュージーランドの医療事情
北川 博昭
1
Kitagawa Hiroaki
1
1聖マリアンナ医科大学小児外科
pp.1176-1179
発行日 2004年9月20日
Published Date 2004/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100738
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はじめに
ニュージーランドは大きな2つの島,北島と南島,そしてそれを囲む多数の島々からなり,総面積は約268,000km2であり,北海道を除く日本全体の面積とほぼ同じである.国の総人口は日本の約1/30で393万人(2002年)にすぎない.この少ない人口に比べて羊の数はわが国の総人口に匹敵するほどである.すなわち首都である北島の最南端の地,Wellingtonを含め,農地・牧草地以外の都市部の人口が国全体の3/4を占め,その総人口の3/4に当たる住民の居住区は北島に集中している.筆者は1996年から1年間,小児外科医としてOtago大学Wellington病院に勤務したが,その経験をもとにニュージーランドの医療事情について述べる.
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