グラフ
ニュージーランドの看護を学んで
壁島 あや子
1
1国立東京第一病院
pp.2-4
発行日 1960年11月1日
Published Date 1960/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903935
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1958年の11月から59年の12月までの約1年間WHOの留学生としてニュージーランドの看護を勉強に行つて来ました。勉強の主体は,看護大学院(9ヶ月コース)で小児科看護を専攻することでした。この大学の先輩としては聖ルカの檜垣先生がおられます。檜垣先生は確か,学校管理を専攻なさつたと思います。この9ヶ月のコースを出るとディプロマ(diploma)の学位称号をもらえます。ニュージーランドではこのコースを卒業しないと,ナースとしての役職につけないことになつております。
この大学に学ぶ前の3ヶ月間,各地の病院を見学にまわりました。見学の期間に感心させられたのは,網の目のようにはりめぐらされた医療の制度でありました。国民の1人も洩れることなく,医療の恩恵に浴していると言つても過言ではありません。
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