Japanese
English
特集 Surgical Site Infection(SSI)の現状と対策
Superficial/Deep incisional SSIの治療
Treatment of the surgical site infection
小山 勇
1
Isamu KOYAMA
1
1埼玉医科大学消化器一般外科
キーワード:
創感染
,
デブリードマン
,
創傷被覆材
,
レッシング材
,
創傷治癒
Keyword:
創感染
,
デブリードマン
,
創傷被覆材
,
レッシング材
,
創傷治癒
pp.451-457
発行日 2005年4月20日
Published Date 2005/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100059
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要旨:表在・深部SSIは従来からいわれてきた手術後の創感染にあたる.創から菌が培養されることはその診断に必須ではないが,起因菌はどの菌で,菌数はどのくらいかを知ることはSSI創の治療上大切なことである.基本的には,1)創の開放を完全に行い,壊死組織や異物を除去し,創を洗浄することにより創の菌数を減少させ,感染創を汚染創あるいは滲出創に移行させること,2)ドレッシング材を用いて良好な肉芽を積極的に形成させること,3)創を縫合させるか,あるいは創幅を短縮させて瘢痕収縮による治癒を助けるという3段階の過程を経て治癒させる.それぞれの過程を適切に行うことにより治癒期間が短縮でき,少しでもきれいな創になることが期待される.
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