Japanese
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脳・脊髄のMRI画像アトラス
未破裂脳動脈瘤のMRA診断—3D-MRAの有用性について
MR Image of an Unruptured Cerebral Alleurysm:The Usefulness of 3 D-MRA
吉村 淳一
1
,
川崎 昭一
1
,
宮崎 勝吉
2
,
海津 元樹
2
1佐渡総合病院脳神経外科
2佐渡総合病院放射線科
pp.914-915
発行日 2002年10月1日
Published Date 2002/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406902019
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症 例 50歳,女性
現病歴 平成10年4月13日くも膜下出血(Hunt and Kosnik Grade Ⅲ)にて発症した。CTでは右シルビウス裂内に最も厚いclotを有するFisher Group 3のくも膜下出血が認められた。脳血管撮影にて右M1M2,右M1,左M1M2の3カ所に脳動脈瘤が認められた。出血の分布より右の2カ所の動脈瘤のいずれかの破裂と考え同日クリッピング手術を施行。術中所見にて右M1M2の動脈瘤が破裂動脈瘤であることが確認された。術後正常圧水頭症に対し,5月28日脳室腹腔短絡術を施行。その後リハビリテーションを行って退院した。現在外来通院中であるがactivities of daily living(ADL)に問題なく神経脱落症状もなく,左M1M2の未破裂脳動脈瘤に対して定期的に画像フォロー中である。
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