Japanese
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脳・脊髄のMRI画像アトラス
悪性神経膠腫経過中に認められた播種病変との鑑別を必要とした痙攣発作後MRI
Postictal Magnetic Resonance Imaging Mimicking the Dissemination in Patient with Anaplastic Astrocytoma
山下 洋二
1
,
隈部 俊宏
1
,
吉本 高志
1
,
日向野 修一
2
,
高橋 昭喜
2
1東北大学医学部脳神経外科
2東北大学医学部放射線科
pp.1124-1125
発行日 2000年12月1日
Published Date 2000/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406901701
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症例 63歳,男性
経過 1987年側頭葉てんかんにて発症し,左海馬傍回を中心とした病変を認め,定位的脳生検術にてfibrillary astrocytomaと診断した。56Gyの局所照射とnimustille hydrochloride(ACNU)を中心とした化学療法を行った。記憶障害が認められるものの家庭生活を営んでいた。1997年9月頃より緩徐に病変の拡大を認め,1999年5月再入院となった。左海馬傍回から側脳室三角部に突出するような造影効果を有する腫瘍を示唆する所見を認め,6月3日parietooccipital in-terhemispheric approachにて腫瘍亜全摘術を施行した。組織はanaplastic astrocytomaであった。残存した側頭葉内側面領域を中心に1回6Gy,計4回の定位的分割照射を行った。その後再び外来通院していたが,1999年12月7日全身痙攣重積状態となり担送入院となった。
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