書評
—大友 英一(浴風会病院院長)—老年者脳血管障害の診断と治療
相澤 豊三
1,2
1立川共済病院
2慶応義塾大学
pp.1216
発行日 1983年12月1日
Published Date 1983/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406205235
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昭和26年以来,本邦国民死因のトップを占め続けてきた脳血管疾患が,昭和56年度においてようやく悪性新生物にその座を譲り渡したという事実は特筆されねばならない。これは大変めでたいことではあるが,喜んでばかりいるわけにはゆかない。というのは死亡率こそ低くはなかったが,重度の障害を抱えて生きのびてゆかねばならぬ患者の数は決してそれほど減ってはいないからである。
したがって本疾患の真の克服のためにはまだまだ測り知れない努力がなされねばならないわけである。
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