海外文献抄録

Lisuride in parkinson disease:Efficacy of lisuride compared to levodopa./Leberman, A.,Goldstein, M.,Neothytides, A.,Kupersmich, M.,Leibowitz, M.,Zarorin, N.,Walker, R. & Kleinberg, D./Neurology, 31 : 961-965, 1981.

パーキンソン病におけるlisuride：lisurideとlevodopaの効果の比較

　47〜75歳（平均61.3歳）の痴呆を有しないパーキンソン病10例を対象とした。9例は中等度の病状を示す例でHoehn　＆　Yahr scaleでstage II 2例，stage III7例，stage IV 1例であり，男子9例，女子1例，罹病期間は4〜27年（平均12.6年）であつた。

　全例levodopa単独あるいはこれとcarpidopaとの併用治療を受けたものであり，levodopaによる治療期間は4〜9年，平均6.6年であつた。いずれも投与初期はlevodopaに反応を示したが，その効果が減少したもので2例では投与前より症状悪化した。