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海外文献抄録
Chronic subdural hematoma : A review of 114 cases./Cameron, M. M., J. Neurol. Neurosurg. Psychiatry, 41 : 834-839, 1978.
大友 英一
pp.58-59
発行日 1979年1月1日
Published Date 1979/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406204357
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慢性硬膜下出血:114例の総括
25年にわたり手術を行つた成人の慢性硬膜下出血114例について検討した。明らかな頭部外傷後3週以内に症状の出現した亜急性,3週以後に症状の出現した慢性に分けたが前者は44例,後者は56例であり,男子は72%を占めた。平均年齢は56歳であつた。63%の症例に明らかな直接的頭部外傷があり,残り42例はてんかん,アルコール中毒者などであつたが,20%では明らかな原因は認められなかつた。
症状,徴候の動揺は24%に認められた。最も多い神経症状は不全片麻痺であり,45例(40%)に出現し,この60%では麻痺は血腫と反対側であり,一側性の瞳孔拡大は常に血腫側にのみ認められた。血腫と同側の麻痺は16%に認められた。智能低下,人格変化は30%.乳頭浮腫は23例(20%)に存在し,昏睡は15例(13%),頭痛は48例(38%)に出現した。
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