Japanese
English
CTスキャン アトラス1
脳腫瘍
Brain Tumor
前原 忠行
1
Tadayuki Maehara
1
1東京大学医学部放射線科
1Deparment of Radiology, Faculty of Medicine, University of Tokyo.
pp.712-723
発行日 1978年7月1日
Published Date 1978/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406204269
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今日,脳腫瘍を疑って検査を行なう際に特にその局在診断に関してはCTスキャンが最も優れた手段である事は多くの認めるところである。ここでは天幕上腫瘍に限つて中でも代表的な神経膠腫,転移性腫瘍,髄膜腫およびトルコ鞍近傍腫瘍をとりあげ,各々典型的な症例を供覧しつつCTがどの程度腫瘍の性質の判断に有効な情報を与え得るかについて述べることにする。一般に腫瘍の拡がりの詳細や性質の判断には従来の神経放射線検査法の方がCTよりも優れている事が多いが,CTでも冠状断層撮影を加えたり,造影剤使用についても投与後に経時的にスキャンを行ない造影効果の変化を見るdelayedscan法を併用する事によりさらに多くの情報を得る事が出来る。
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