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特集 脳浮腫・血液脳関門
脳浮腫の薬物療法—尿素,ステロイド,低体温について
MEDICAL TREATMENT OF CEREBRAL EDEMA:UREA, STEROID AND HYPOTHERMIA
斉藤 義一
1
Yoshikazu Saito
1
1鳥取大学医学部桑原外科
1Dept of Surgery, Tottori University Medical School
pp.379-381
発行日 1962年5月1日
Published Date 1962/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201246
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薬物癌法として尿素,それからステロイド,広い意味で低体温について述べたい。まず脳圧亢進と脳浮腫を作る目的で脳内の出血犬を作つてみる。脳の組織学的変化は出血,それから浮腫,細胞の変成などがいちじるしい。尿素に関しては,だいだい深井氏と同様に非常に亢進した脳圧をさげるが,この場合に脳圧の下降という点だけからいうと第1図のごとく50プロのブドウ糖にペレストンNを加えたものが比較的尿素の脳圧下降率に近い値を示していることは興味がある。
次に,第2図のごとく高稠糖液を用いると,二次的の亢進がはなはだ著明なことがしばしば認められるが,第3図のように脳循環代謝はだいたいにおいて改善を認める。
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