Japanese
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特集 大脳辺縁系
歯状回顆粒細胞の活動
ACTIVITY OF DENTATE GRANULE CELLS
藤田 安一郎
1
,
酒田 英夫
1,2
Y. Fujita
1
,
H. Sakata
1,2
1日本医科大学生理
2東京大学脳研 生理
1Dept. of Physiology, Nihon Medical College
2Dept. of Physiology, Institute of Brain Research Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.849-852
発行日 1961年11月1日
Published Date 1961/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201137
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はじめに
Renshawらが,海馬の微小電極による研究に成功して以来,海馬ネウロンの電気生理学的性質特にCA1,CA2と呼ばれる部分の錐体細胞の性質は,同じような方法を用いた多くの研究者によつて可成りよく解明されている。
これらの研究の中で2つの重要な成果が挙げられると思う。即ち,1つはGreenらによつてなされた研究で,それにより脳弓がそれまで考えられていたように海馬の遠心径路であるばかりでなく,海馬への求心線維を含んでいることを明らかにした。他の一つは尖頭樹状突起の電気生理学的性質に関する研究で,Cragg&Hamlyn,An-dersen,及びFujita&Sakataは尖頭樹状突起でスパイク(即ち,伝導する活動電位)が発生することを確めている。
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