Japanese
English
研究と報告
維持透析を必要とする精神疾患患者2症例とそのケースマネジメント
Case Manegement of Two Psychiatric Emergent Patients Necessary for Chronic Dialysis
大野 直規
1
,
高橋 恵
2
,
大谷 健
2
,
小阪 憲司
2
Naoki OHNO
1
,
Megumi TAKAHASHI
2
,
Tsuyoshi OHTANI
2
,
Kenji KOSAKA
2
1現,横浜市立大学医学部附属浦舟病院神経科
2横浜市立大学医学部精神医学教室
1Division of Neuropsychiatry, Urafune Hospital, Yokohama City University School of Medicine
2Department of Psychiatry, Yokohama City University School of Medicine
キーワード:
Case management
,
Dialysis
,
Somatic complication
Keyword:
Case management
,
Dialysis
,
Somatic complication
pp.1209-1213
発行日 1999年11月15日
Published Date 1999/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904877
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【抄録】 精神症状の悪化のため入院に至った慢性維持血液透析を行っている気分障害と健忘症候群の2症例を経験した。この2症例の経験から精神症状悪化の際の維持透析を受けている精神疾患患者の問題点,さらに総合病院や大学病院の精神科の役割と問題点を考察した。神奈川県では維持透析を行っている精神疾患患者で精神症状が悪化した際,治療が可能な病院がごく一部に限られていた。その原因としては,総合病院や大学病院の精神科では閉鎖病棟がなく,したがって閉鎖的処遇が困難というハード面の問題があった。このことは神奈川県だけでなく全国的な傾向であった。また,維持透析を行っている精神疾患患者が外来通院をするためのケースマネジメントの問題についても論じた。
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