Japanese
English
研究と報告
パニック障害における治療抵抗性の予測因子について
The Predictors of Resistance to Treatment for Panic Disorder
古田 真理子
1
,
工藤 貴代美
1
,
山田 久美子
1
,
穐吉 條太郎
1
Mariko FURUTA
1
,
Kiyomi KUDO
1
,
Kumiko YAMADA
1
,
Jotaro AKIYOSHI
1
1大分医科大学精神神経科
1Department of Neuropsychiatry, Oita Medical University
キーワード:
Panic disorder
,
Predictors of resistance
,
Stress
,
Retrospective study
Keyword:
Panic disorder
,
Predictors of resistance
,
Stress
,
Retrospective study
pp.79-83
発行日 1999年1月15日
Published Date 1999/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904695
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【抄録】 パニック障害の薬物治療抵抗性を予測する因子について調査・検討した。対象は大分医科大学付属病院外来にてパニック障害と診断された98症例で,このうち完全寛解が47症例(48.0%),何らかの症状を残した症状残存群が51症例(52.0%)であった。症状残存群は,DSM-III-Rの心理社会的ストレスの強さ尺度および社会再適応評価尺度(SRRS)が完全寛解群に比べて有意に高かった。すなわち症状残存群には初診時から続くストレスの強いものが多かった。この結果は,パニック障害の治療抵抗性の予測因子として初診時より続くストレスとその程度の強さが重要であることを示唆している。
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.