Japanese
English
短報
インターフェロン治療終了後も遷延した感情障害を認めたC型慢性肝炎の2例
Two Cases of Chronic Hepatitis C with Persistent Affective Disorders Induced by Interferon Treatment
門司 晃
1
,
吉田 一郎
1
,
田代 謙一郎
2
,
林 要人
2
,
田代 信維
1
Akira MONJI
1
,
Ichiro YOSHIDA
1
,
Kenichiro TASHIRO
2
,
Yoshihito HAYASHI
2
,
Nobutada TASHIRO
1
1九州大学医学部神経精神医学教室
2宮崎医科大学精神医学教室
1Department of Neuropsychiatry, Faculty of Medicine, Kyushu University
2Department of Psychiatry, Miyazaki Medical College
キーワード:
Interferon
,
Hepatitis C
,
Persistent affective disorders
Keyword:
Interferon
,
Hepatitis C
,
Persistent affective disorders
pp.649-651
発行日 1998年6月15日
Published Date 1998/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904569
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インターフェロン(IFN)治療中には多彩な中枢神経系の副作用が生じ,その中には,不眠,抑うつ,幻覚妄想などの精神症状も含まれている。これまでの報告7,8,11)では,これら中枢神経系の副作用がIFNの中止によって比較的速やかに消退したというものが多いが,IFNの影響が長期間にわたって持続した内容のものも最近になって,少数ながらみられるようになった1〜4,12)。さらに,IFNが非可逆的な影響を残す可能性を指摘する報告もある5)。今回我々は,IFN中止後2年以上も遷延した感情障害を認めたC型慢性肝炎の2例を経験したので,若干の考察を加えて報告する。
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