インターフェロン療法中に精神症状を呈したC型慢性活動性肝炎の4例

Interferon-related Psychiatric Symptoms in 4 Patients with Chronic Hepatitis Type C

　インターフェロン（IFN）は，C型慢性活動性肝炎に対して健康保険適用となり，その投与症例は急増している。しかし，その副作用として初期インフルエンザ様症状のほかに，白血球減少，蛋白尿，脱毛，自己免疫疾患の悪化などが知られ^4），多彩な精神神経症状を呈することも報告されている^4,6,12,14）。

　国立長崎中央病院肝疾患センターでIFN療法を受けたC型慢性活動性肝炎305例のうち，4例に著しい精神症状を認めたので報告する。