Japanese
English
研究と報告
若年発症の摂食障害患者の検討
The Patients with Early-onset Eating Disorder
切池 信夫
1
,
金子 浩二
1
,
池永 佳司
1
,
永田 利彦
1
,
山上 榮
1
Nobuo KIRIIKE
1
,
Koji KANEKO
1
,
Keiji IKENAGA
1
,
Toshihiko NAGATA
1
,
Sakae YAMAGAMI
1
1大阪市立大学医学部神経精神医学教室
1Department of Neuropsychiatry, Osaka City University Medical School
キーワード:
Early-onset
,
Anorexia nervosa
,
Bulimia nervosa
Keyword:
Early-onset
,
Anorexia nervosa
,
Bulimia nervosa
pp.389-394
発行日 1998年4月15日
Published Date 1998/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904525
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
【抄録】13歳以下で発症した若年発症の摂食障害24例(女性)について検討した。調査時の平均年齢は15.0歳,初発年齢は平均13.4歳,罹病期間は平均1.6年であった。初潮について,4例が未初来で,ほかは平均11.8±0.9歳(10〜13歳)であった。診断については,18例(75%)がanorexia nervosaで,このうち10例が摂食制限型,2例が過食/浄化型,6例は特定不能の摂食障害であった。他の6例(25%)はbulimia nervosaで,このうち4例が浄化型,1例は非浄化型,他の1例は特定不能の摂食障害であった。各症例の発症した契機や状況についてみると,ダイエットによる者は14例(58%),食思不振や食後の腹部膨満感,受験,いじめなどの状況による者が10例(42%)であった。これらの結果について若干の考察を加えた。
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.