Japanese
English
研究と報告
てんかん各症候群の寛解率—国際分類による症候群分けに基づいて
Remission Rate in a Variety of Epileptic Syndromes based on the New International Classification
兼本 浩祐
1
,
川崎 淳
1
,
河合 逸雄
1
Kousuke KANEMOTO
1
,
Jun KAWASAKI
1
,
Itsuo KAWAI
1
1国立療養所宇多野病院関西てんかんセンター
1Utano National Hospital, Kansai Epilepsy Center
キーワード:
Epileptic syndrorne
,
Classification
,
Prognosis
Keyword:
Epileptic syndrorne
,
Classification
,
Prognosis
pp.615-620
発行日 1995年6月15日
Published Date 1995/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405903887
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【抄録】関西てんかんセンターに来院した2,563人のてんかん患者を,1989年の国際分類に基づいて大分類と症候群分類し,各々についてその1年寛解率を計算した。その結果,寛解率の高さは,特発性局在関連てんかん,特発性全般てんかん,局在関連てんかん,潜因性/症候性全般てんかん,局在/全般てんかんの順であることが確認された。また,他の報告と比較して,側頭葉てんかんが3割弱という比較的低い寛解率であったのは,罹病期間の長い症例が集積したためであることを示唆するとともに,若年性ミオクローヌスてんかんの寛解率が7割弱と比較的低いのは,コンプライアンスの悪さに起因するのではないかという推測を述べた。
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