Japanese
English
短報
大量かつ長期にわたるalprazolam乱用の1例
A Case of Alprazolam Abuse
岡江 晃
1
,
川畑 俊貴
2
Akira OKAE
1
,
Toshitaka KAWABATA
2
1京都大学医学部精神医学教室
2京都府立洛南病院
1Department of Psychiatry, School of Medicine, Kyoto University
2Kyoto Prefectural Rakunan Hospital
キーワード:
Alprazolam
,
Benzodiazepine
,
Abuse
,
Withdrawal syndrome
Keyword:
Alprazolam
,
Benzodiazepine
,
Abuse
,
Withdrawal syndrome
pp.440-442
発行日 1993年4月15日
Published Date 1993/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405903439
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
benzodiazepine(以下BZDと略)系抗不安薬は,副作用の少なさと安全性の高さから,精神科のみならず他科でも広く処方されている。しかし,常用量を長期にわたり服用している場合の断薬時に,症状の再発,反跳現象,身体依存・退薬症状や精神依存・乱用を生じうることも知られている。
BZD系抗不安薬の1つであるalprazolamは,近年その強力な抗不安作用に加え,抗恐慌作用antipanic effectや抗うつ作用を持つとして注目されている。我々は,alprazolam 32〜40mg/日(0.4mg錠で80〜100錠)を,数年間にわたり服用していた依存・乱用例を経験したので報告し,alprazolamの薬物依存性についての考察を行った。
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.