Japanese
English
短報
抗精神病薬に起因すると思われる汎血球減少症を来した1例
A Case of Pancytopenia due to Neuroleptics
古田 由紀子
1
,
平安 常良
1
,
国元 憲文
2
,
荒木 弘一
3
Yukiko Furuta
1
,
Tsuneyoshi Hirayasu
1
,
Norifumi Kunimoto
2
,
Koichi Araki
3
1平安病院精神科
2琉球大学医学部精神神経科学講座
3琉球大学医学部内科学第二講座
1Department of Neuropsychiatry, Hirayasu Hospital
2Department of Neuropsychiatry, School of Medicine, University of the Ryukyus
32nd Department of Internal Medicine, School of Medicine, University of the Ryukyus
pp.539-541
発行日 1990年5月15日
Published Date 1990/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902844
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I.はじめに
抗精神病薬,ことにphenothiazine系薬物の有害反応の一つとして,血液障害が知られている。この場合,多くは顆粒球減少症であり,造血機能の3系統が同時に障害される汎血球減少症は,わずかな報告2,3,5,9)がある程度で,比較的稀なものである。著者らは,抗精神病薬に起因すると考えられる,汎血球減少症を来した1例を経験したので,ここに報告する。
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