Japanese
English
短報
眼瞼けいれんを呈した遅発性ジストニアの1例
A Case of Tardive Dystonia Showing Blepharospasm
福迫 博
1
,
竹内 康三
1
,
笹原 徹郎
1
,
松本 啓
1
Hiroshi Fukuzako
1
,
Kozo Takeuchi
1
,
Tetsuro Sasahara
1
,
Kei Matsumoto
1
1鹿児島大学医学部神経精神医学教室
1Department of Neuropsychiatry, Faculty of Medicine, Kagoshima University
pp.535-537
発行日 1990年5月15日
Published Date 1990/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902843
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I.はじめに
抗精神病薬によって惹起される開眼困難に関しては,本邦においては少数の報告7,8)がみられるだけである。宮永ら7)は,開眼困難は眼瞼けいれん(blepharospasm)の結果であると報告している。また,Tolosaら9)やBurkeら3)は,開眼困難は眼瞼けいれんの結果であり,これを遅発性ジストニアの1症状であると考えている。
著者らは,抗精神病薬による治療中に,開眼困難の出現した1症例を経験したので,若干の考察を加えて報告する。
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