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研究と報告
精神障害者ケアガイドラインの評価と実施の条件—全国試行担当者調査によるプロセス評価
The Process Assessment of the Case Management Guideline for the People with Mental Disabilities in Japan: The results from National Field Trial
大島 巌
1
,
長 直子
2
,
高橋 清久
3
Iwao OSHIMA
1
,
Naoko CHO
2
,
Kiyohisa TAKAHASHI
3
1東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野
2東京大学大学院医学系研究科精神看護学分野
3国立精神・神経センター
1Department of Mental Health, Tokyo University Graduate School of Medicine
2Department of Psychiatric Nursing, Tokyo University Graduate School of Medicine
3National Center of Neurology and Psychiatry
キーワード:
Case management
,
Process assessment
,
Fidelity index
,
Schizophrenia
Keyword:
Case management
,
Process assessment
,
Fidelity index
,
Schizophrenia
pp.127-136
発行日 2000年2月15日
Published Date 2000/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902160
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【抄録】 精神障害者の地域ケアを進める新しい理念・原則および方法を示した「精神障害者ケアガイドライン」の受け入れ可能性と実施条件を明らかにするために全国試行調査を実施し,プロセス評価を行った。全国の253機関623人が対象になり,担当者がガイドラインの実践度と実施困難度などを評価した。実践度は比較的良好だが一部項目で実施率が低い。一方,実施の困難度は高い。因子分析では,「ネットワーク作り困難因子」「体系的実施困難因子」「利用者本位実施困難因子」の3因子が抽出され,それぞれ異なる条件に規定されて困難が発生することがわかった。また各因子とも実践度が高い時に困難が低い。以上からガイドラインの導入・定着の条件を考察した。
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