増大号特集 精神科診療における臨床評価尺度・検査を極める—エキスパートによる実践的活用法
Ⅱ章 疾患別の評価尺度・検査
睡眠・覚醒障害群
睡眠関連呼吸障害群の検査—PSG
角谷 寛
1
1滋賀医科大学精神医学講座
キーワード:
閉塞性睡眠時無呼吸
,
obstructive sleep apnea
,
OSA
,
終夜睡眠ポリグラフィー検査
,
polysomnography
,
PSG
,
エプワース眠気尺度
,
Japanese version of Epworth Sleepiness Scale
,
J-ESS
,
人工知能
,
artificial intelligence
,
AI
Keyword:
閉塞性睡眠時無呼吸
,
obstructive sleep apnea
,
OSA
,
終夜睡眠ポリグラフィー検査
,
polysomnography
,
PSG
,
エプワース眠気尺度
,
Japanese version of Epworth Sleepiness Scale
,
J-ESS
,
人工知能
,
artificial intelligence
,
AI
pp.601-604
発行日 2024年5月15日
Published Date 2024/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405207274
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はじめに
睡眠関連呼吸障害群は中枢性睡眠時無呼吸,閉塞性睡眠時無呼吸(obstructive sleep apnea:OSA),睡眠関連低換気障害群に分類される1)。中枢性睡眠時無呼吸は心不全の時などに見られるチェーンストークス呼吸を含み,睡眠関連低換気障害群は閉塞性睡眠時無呼吸を合併することが多い肥満低換気症候群を含む。睡眠関連呼吸障害群の診断には終夜睡眠ポリグラフィー検査(polysomnography:PSG)が必須であるが,肥満低換気症候群の診断にはさらに肥満(BMI≧30 kg/m2)とともに肺胞低換気(覚醒時の動脈血液ガスPaCO2>50 mmHg)が必要である2)。成人において,OSAは睡眠関連呼吸障害群の大多数を占めるので,以降OSAを中心に述べる。
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