増大号特集 精神科診療における臨床評価尺度・検査を極める—エキスパートによる実践的活用法
Ⅰ章 疾患横断的で基本的な評価尺度・検査
自尊心・自己肯定感・自己効力感および逆境的小児期体験の評価—ローゼンバーグ自尊感情尺度,ACE調査票
金生 由紀子
1
1東京大学大学院医学系研究科こころの発達医学分野
キーワード:
自尊心
,
self-esteem
,
自己効力感
,
self-efficacy
,
逆境的小児期体験
,
adverse childhood experiences
,
ACEs
,
ローゼンバーグ自尊感情尺度
,
Rosenberg Self-Esteem Scale
,
RSES
Keyword:
自尊心
,
self-esteem
,
自己効力感
,
self-efficacy
,
逆境的小児期体験
,
adverse childhood experiences
,
ACEs
,
ローゼンバーグ自尊感情尺度
,
Rosenberg Self-Esteem Scale
,
RSES
pp.492-496
発行日 2024年5月15日
Published Date 2024/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405207255
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はじめに
精神医療において,横断的な観点と縦断的な観点を総合するとともに,肯定的な側面を含めて,患者全体を把握することが重要と思われる。
本稿では,肯定的な側面として,自尊心・自己肯定感・自己効力感の評価について述べてから,発達の過程で遭遇した逆境的小児期体験の評価について述べる。その際には,評価尺度について具体的に述べている和文論文を中心に紹介して,実臨床につながるような解説を心がけた。
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